伊万里市民会館

伊万里市民会館
佐賀県伊万里市松島町73-1/1971年開館/鉄筋コンクリート造2階建(事務所棟)
設計:総合計画設計事務所 施工:黒木組 備考:大ホールは2020年3月末に廃止予定
今回は伊万里市民会館をご紹介します。佐賀県の伊万里(いまり)市中心部の少し北側、伊万里駅(JR筑肥線・松浦鉄道)から徒歩10分余の距離に位置する文化施設です。約1千人収容の大ホールと事務所棟から構成され、1971(昭和46)年の11月3日=文化の日に開館。敷地内にある中央公民館(前年開館)と老人福祉センター(翌年開館)と併せ、同市の文化センターとして一体的に整備されました*1 。
以来、地域の芸術・文化の振興に寄与してきましたが、いずれの施設も完成からおよそ半世紀が経過。とりわけ大ホールについては、空調や舞台装置など設備の老朽化が著しいことに加え、近隣に同種施設(市民センター/1992・H4開館)が存在することから、維持管理に要する財政負担が懸念されていました。このため市は昨年、大ホールを廃止する方針を表明。12月の市議会で関連議案が可決され、同年度末の廃止が決定しました*2 。
したがって当館の大ホールは今月末、つまり2020年3月をもって廃止となります。ただし、建物は解体せずに存置するとのこと。また大ホール以外の部分(楽屋・ホワイエ)は、隣接する事務所棟とともに今後も従来通り利用できるそうです*3 。
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