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2019/04/21 (Sun) 09:00

日本製紙八代工場の建築

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昨年6月に訪れた熊本県の八代(やつしろ)市より、日本製紙八代工場の建物をご紹介します。同工場は1924(大正13)年に九州製紙八代工場として創立。以後、合併や分割によって樺太工業・王子製紙(旧)・十條製紙と変遷し、93(平成5)年に現社名となりました。この間、恵まれた立地環境を背景に成長を続け、九州最大規模の製紙工場として現在に至っています。

当記事では外部から見える範囲で、管理施設や福利厚生施設を中心に計7件ほど取り上げます。

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2018/11/17 (Sat) 09:00

JA菊池 菊池中央支所


JA菊池 菊池中央支所(旧 菊池市農業協同組合本所?)
熊本県菊池市隈府852/1967年/鉄筋コンクリート造2階建

今回はJA菊池 菊池中央支所をご紹介します。菊池市の中心部に立地するJA菊池(菊池地域農業協同組合)の支所で、敷地内にある落成の碑(写真)によると竣工は1967(昭和42)年。確証はありませんが『菊池市史』などの記述から、同JAの前身の一つである菊池市農協の本所事務所として建てられたものと思われます。

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2018/08/13 (Mon) 09:00

熊本市役所古京町別館


熊本市役所古京町別館
(旧 熊本家庭裁判所、現存せず)

熊本市中央区古京町1-1/1952年/木造2階建(一部鉄筋コンクリート造3階建、塔屋付)
設計:最高裁判所? 施工:未確認 備考:2017年3月解体

今回は熊本市役所 古京町別館をご紹介します。熊本城の北側、旧三の丸にあたる古京町(ふるきょうまち)にかつて存在した建物です。近年は市役所別館として使用され、熊本城総合事務所などが入居していましたが、2016(平成28)年4月の熊本地震で被災。屋根瓦の落下や外壁の剥離に加えて軽微な傾斜も見られたため、同年度中に取り壊されました。なお、市は跡地について「別館の再整備は行わず、将来的に特別史跡への編入を検討する」としており、現在は暫定的に熊本城復旧工事の資材置き場として利用されています。

市の資料や地元紙・熊本日日新聞の記事によれば、建物はもともと熊本家庭裁判所の庁舎として1952(昭和27)年に建てられたとのこと。さらに、最近『裁判所建築の歩み』という本を入手したのですが、ちょうど落成当時のものと思しき写真が掲載されていました。

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2018/07/14 (Sat) 09:00

熊本市中央公民館


熊本市中央公民館
(旧 熊本市社会教育会館、現存せず)

熊本市中央区草葉町5-1/1968年/鉄筋コンクリート造地下1階、地上5階建
設計:野中建築事務所 施工:多々良工務店 備考:2017年解体

今回は熊本市中央公民館をご紹介します。ホール・研修室・図書館などの社会教育機能を一堂に集めた「熊本市社会教育会館」として1968(昭和43)年3月に竣工、翌4月に開館しました。その後、82(同57)年に市立図書館などの分離・移転に伴って公民館の単独施設となり、引き続き市民の生涯学習に貢献しますが、2016(平成28)年4月の熊本地震で被災。度重なる余震もあって構造部に大きな損傷を受けたため、同年度中に取り壊されました。なお、中央公民館は現在一時移転中ですが、市は解体後の跡地に老人福祉センターとの複合施設を新築する方針で、来年(2019年)の開館を目指しています。

そんな訳で現存しない建物ですが、在りし日の姿を一応写真に収めていたので、最近になって知った情報と併せて取り上げておこうと思います。なお、記事中で使用する当館の写真は、すべて2013年秋の撮影です。

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2018/05/26 (Sat) 09:00

熊本県婦人会館


熊本県婦人会館
熊本市中央区水道町14-21/1970年/鉄筋コンクリート造+鉄骨造、地下1階・地上4階建
設計:川島建築設計研究所(担当:白川正孝) 施工:鹿島建設九州支店熊本出張所

今回は熊本県婦人会館をご紹介します。熊本県婦人会連絡協議会*1 により婦人会活動の拠点として計画され、1970(昭和45)年に竣工・開館した施設です。一昨年の熊本地震では窓ガラスが割れるなどの被害を受けたとのことですが、幸いにも構造上の大きな問題は無かったらしく、同年中の改修工事を経て、現在も引き続き使用されています。

熊本地震から1年全地婦連HP)※機関紙「全地婦連」第489号掲載記事

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2017/11/19 (Sun) 09:00

熊本市役所花畑町別館


熊本市役所花畑町別館
(旧 熊本貯金支局 → 熊本地方貯金局、現存せず)

熊本市中央区花畑町3-1/1936年/鉄筋コンクリート造3階建(地階・塔屋付、4階増築)
設計:山田守(逓信省経理局営繕課) 施工:大倉土木 備考:2017年解体

今回は熊本市役所 花畑町別館をご紹介します。旧逓信省の熊本貯金支局として、1936(昭和11)年に竣工した逓信建築です。近代日本を代表する建築家・山田守の作品であり、初期のモダニズム建築としても高く評価されていました。しかし、市は老朽化などを理由に2015年度末に閉鎖、さらに熊本地震での被災を経て今年度から解体工事に着手。既に取り壊されており、現存しません。

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2017/11/03 (Fri) 09:00

日本郵政グループ熊本ビル


日本郵政グループ熊本ビル(旧 郵政省熊本郵政局庁舎)
熊本市中央区城東町1-1/1959年/鉄筋コンクリート造6階建(塔屋2階)
設計:郵政大臣官房建築部 監理:熊本郵政局建築部 施工:大成建設福岡支店

今回は日本郵政グループ熊本ビルをご紹介します。日本郵便の九州支社、ゆうちょ銀行・かんぽ生命の九州エリア本部などが入居する、日本郵政グループの九州における拠点となっている建物です。旧郵政省時代の1959(昭和34)年、同省の地方機関である熊本郵政局の庁舎として竣工しました。

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2017/10/21 (Sat) 09:00

NTT熊本支店桜町ビル


NTT西日本 熊本支店桜町ビル
(旧 日本電信電話公社九州電気通信局庁舎、九州電電ビル)

熊本市中央区桜町3-1/1971年/鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階、地上8階建(塔屋3階)
設計:電電公社建築局設計課 施工:大林組

今回は熊本市よりNTT西日本 熊本支店桜町ビルをご紹介します。九州7県を管轄する旧 電電公社の地方機関、九州電気通信局の庁舎として1971(昭和46)年に建てられました。

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2016/10/15 (Sat) 09:00

焼失した小国町の木造商店建築3件



またしても悲しいニュースですが…今月10日(月・祝)の早朝、熊本県阿蘇郡小国町の大字宮原で火事がありました。幸いにして人的被害は軽微だったものの、木造の店舗や住宅など約20棟が全半焼したとのことです。

 10日午前5時前、熊本県小国町宮原の住宅密集地から出火、住宅や店舗、介護施設など19軒を全焼し、5軒を半焼して約5時間後に消えた。焼損面積は約4千平方メートル。小国署によると、約30人が焼け出されたが、けが人はいなかった。現場は町役場から筑後川を挟んで南西へ約130メートルの古い家屋が並ぶ町中心部。同署と消防は11日午前、焼け跡で実況見分を始め、火元や出火原因を調べている。
 阿蘇広域消防本部によると、午前4時56分に住民から119番があった。地元消防団も含めポンプ車など35台が出動し、消火に当たった。小国署によると、全焼したのは住宅11軒、店舗3軒、空き家3軒、歯科医院と介護施設が各1軒。半焼は住宅4軒、店舗1軒。他に部分焼も2軒あった。家屋の多くは木造で長屋形式の建物もあり、火の回りが早かったとみられる。
 現場近くには、かつて多くの芸能人が舞台に立った映画館兼用施設の建物が残り、高齢化の影響で空き家も点在していた。(後略)

※西日本新聞 2016年10月11日(火)夕刊掲載記事(西日本新聞 > ニュース > 社会 > 小国中心街24軒全半焼 住宅や店舗、未明に出火 けが人なし)より引用

私が小国町を訪れたのは今年4月上旬のこと。火災に遭った一帯には古い街並みがよく残っており、近隣の建物と併せていずれ紹介できれば、と考えていました。当記事では残念ながら火災で焼失してしまった建物のうち、特徴ある3件の木造商店建築について、在りし日の姿をご紹介します。ただし本題へ入る前に、まずは被災状況の確認を。

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2016/10/09 (Sun) 09:00

JR豊肥本線 赤水・内牧駅舎、解体へ


▲赤水駅(JR豊肥本線/熊本県阿蘇市赤水)

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▲内牧駅(JR豊肥本線/熊本県阿蘇市乙姫)

先日のニュース。熊本地震の影響で運休が続いているJR豊肥本線の肥後大津―阿蘇間のうち、被災した赤水駅と内牧駅の駅舎が取り壊されることになりました。

 JR九州(福岡市)は、熊本地震の影響で運休が続く豊肥線肥後大津(熊本県大津町)―阿蘇(同県阿蘇市)の区間(27・3キロ)にある内牧、赤水の両駅(いずれも阿蘇市)の駅舎を取り壊すことを明らかにした。
 同社などによると、両駅とも老朽化が進んでいる上、地震による損傷で安全性に問題があるためだ。損傷が激しい内牧駅は3日から解体作業に入り、赤水駅も11月頃に取り壊す方針。
…(中略)…
 JR九州から内牧、赤水両駅の切符販売を受託している阿蘇市は「解体後も駅舎を再整備してほしい」と要望。JR九州は「両駅とも将来的に建て替えを検討したい」としている。

(読売新聞 2016年10月4日 朝刊社会面より)

いずれも味のある木造駅舎であり、このような形で役目を終えてしまうのは、とても惜しいことですね。以下、2014年1月に訪れた際(⇒記事)の写真を並べておきます。

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2013/12/03 (Tue) 06:00

日本銀行熊本支店

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日本銀行熊本支店
熊本市中央区山崎町15/1957年頃/鉄筋鉄骨コンクリート造地上2階建?

肥後銀行本店から南方向へ進んですぐにある日銀の支店。熊本支店自体は1917年に開設されましたが、この建物は戦後の大水害により船場町から移転した際に建てられてたもののようです。

そんな訳で戦後のヴィンテージビルにおいては古い部類に入るこの建物ですが、戦前から続く銀行建築という括りでいうと若僧というか、晩年の作品であるといえます。質素で掴みどころのない外観ですが、それでも見る人に「銀行建築だな」と思わせるだけの説得力を備えていますね。

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2013/12/02 (Mon) 06:00

肥後銀行旧本店

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肥後銀行旧本店(現存せず)
熊本市中央区練兵町1/1951年/鉄筋コンクリート造3階建?/2013年ごろ解体
設計:渡辺節建築事務所 施工:清水建設

熊本県を地盤とする地銀・肥後銀行の旧本店。戦後の築なので古典的な装飾を前面に押し出してはいませんが、戦前から続く銀行建築の流れを汲んだ良質な建物だったようです。残念ながら建て替えのため、既に解体されてしまいました。撮影は2012年4月1日。

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2013/12/01 (Sun) 06:00

長崎銀行熊本支店

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長崎銀行熊本支店
熊本市中央区下通1丁目8-20/昭和初期?1953年/木造2階建

熊本市の繁華街を貫く銀座通り沿い、左右をビルに挟まれて建つ銀行建築。以前、かつて西日本銀行の支店だった田原眼科を紹介した際にチラッと取り上げましたね。

(追記)『長崎相互銀行史』によると1953年に新築された店舗とのことです。

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2013/11/30 (Sat) 06:00

三井住友銀行熊本支店

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三井住友銀行熊本支店(旧 住友銀行熊本支店)
熊本市中央区魚屋町2-1/1934年/鉄筋コンクリート造地上3階地下1階建

前回はRC造ながら煉瓦建築の雰囲気を残す建物でしたが、今回のはいかにも鉄筋の銀行建築といった佇まい。市電通り沿いに残る、三井住友銀行熊本支店です。

(追記)同支店は2018年1月に新店舗へ移転しました

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2013/11/29 (Fri) 06:00

ピーエス熊本センター

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ピーエス熊本センター (旧 第一銀行熊本支店)
熊本市中央区中唐人町1/1919年/鉄筋コンクリート造地上2階地下1階建
設計:清水組(西村好時) 施工:清水組

銀行建築シリーズ、まずは熊本市から。登録有形文化財の旧・第一銀行熊本支店です。現在は空調システム関連の企業「ピーエスグループ」のオフィスとなっています。

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