九州大学箱崎キャンパスの近代建築

九州大学箱崎キャンパスの近代建築
◆はじめに
福岡市東区箱崎6丁目にある九州大学箱崎キャンパスは、九州帝国大学・同工科大学の設置に伴い1911(明治44)年に開設されました。キャンパス内には大学設置以来の長い歴史を物語るかのように、大正から昭和戦前・戦中にかけて建てられた近代建築が数多く残っています。特に同時期の建物があまり現存していない福岡市において、当キャンパスの建築群は単なる歴史的建造物として以上に大きな価値を有しているといえるでしょう。
しかしご存知のように、当キャンパスは福岡市西区と糸島市に跨る伊都キャンパスへの2019(平成31)年までの移転が予定されており、これらの建築群の将来が危ぶまれています。そんな中で2012年、移転後の取扱いについて方向性を探るべく、主要な近代建築を対象として有識者による調査が行われました(外部リンク1)。これによって保存活用への道が開けたものもあれば、逆に解体撤去が現実味を帯びたものもあり、建築群の将来は移転計画が進むにつれて徐々に明暗が分かれ始めています。
◆当ページについて
私個人としては一つでも多くの近代建築が解体を免れることを願っていますが、計画そのものに口を挟めるような立場にはない一市民なので現実には傍観するのみです。しかしながら一種の記録として残すこと、あるいは誰かの記憶に留めることの手助けになればと思い、拙ブログではこれら建築群を紹介する記事を作成してきました。当ページは各記事へ移動する目次としての機能を想定したもので、前述の調査結果による分類(外部リンク2)などをもとに、各建築の写真と記事へのリンクを一覧形式で表示しています。
建築物または工作物の名称については基本的に大学のキャンパスマップ(外部リンク3)に従い、括弧内に建築当初の旧名称と竣工年を併記しました。既に閉鎖されている建物についても、その旨を記述しています。なお、記事の終わりに各建築がキャンパス内のどこに存在するかを示すマップを掲載しています。
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