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2013/12/28 (Sat) 06:00

西日本ビル

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西日本ビル
福岡市中央区天神1丁目10-17/1954年4月/鉄骨鉄筋コンクリート造、地下1階・地上9階建(塔屋3層)
設計施工:清水建設 ※現存せず

福岡市の中心・天神の明治通り沿い、福岡ビル隣に建つ戦後物件。天神地区における現存最古の高層オフィスビルですが、明治通り再開発の一環で、今後数年以内の解体が予定されています。

(追記)その後2017年に閉鎖され、翌年にかけて解体されました

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2013/12/27 (Fri) 06:00

南日本銀行本店

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南日本銀行本店
鹿児島県鹿児島市山下町1-1/1937年5月/鉄筋コンクリート造4階(一部6階)建+増築

山形屋百貨店より少し北、朝日通り交差点の一角に建つ銀行建築。例に漏れずギリシャ古典主義を取り入れた石造り風の外観ですが、それでいてかなり独特なデザインで他に類を見ない出立ちの建物です。

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2013/12/26 (Thu) 06:00

三井住友銀行鹿児島支店

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三井住友銀行鹿児島支店
鹿児島市大黒町4-4/昭和30年代?/鉄筋コンクリート造3階建?

恐らく戦後の竣工であり古典的な要素は皆無に等しく、一見しただけでは単なる地味な色彩の建物。わざわざ取り上げるべきか少々悩みましたが、戦前から続く銀行建築の晩年の作としてご紹介します。

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2013/12/24 (Tue) 09:00

鹿児島銀行本店別館

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鹿児島銀行本店別館
鹿児島市金生町6-6/1918年/鉄筋コンクリート造2階(一部3階)建 ※現存せず

鹿児島市の中心街・天文館を貫く市電通りから一歩入った場所に佇む建物。鹿児島銀行の前身である第百四十七銀行の本店として建てられ、現在も本店別館として使用されている銀行建築です。

(追記)本店の建て替えに伴い2016年に解体されました

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2013/12/22 (Sun) 06:00

宮崎信用金庫本店

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宮崎信用金庫本店
宮崎県宮崎市橘通東2丁目4−1/1950年代?/鉄筋コンクリート造3階建 ※現存せず

宮崎市編最後にして厳密には銀行建築に非ず、宮崎信用金庫の本店の建物。事業形態こそ違えど同じ金融機関であり、外観も銀行建築のそれに近いのでご紹介します。宮崎市のメインストリート・橘通りに面する3階建の建物と、その奥に建て増しされた7階建+塔屋のビルで構成されており、大通り側のデザインが偶然通りかかった際に目に留まりました。

(追記)建て替えにより2015~16年に解体されました

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2013/12/21 (Sat) 06:00

南日本銀行宮崎支店

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南日本銀行宮崎支店
宮崎県宮崎市橘通東4丁目6−29/昭和20年代?/鉄筋コンクリート造2階建?

宮崎駅前から橘通りを結ぶ県道25号線(高千穂通り)沿い、宮崎山形屋の向かいに建つ銀行建築。両側を建物に挟まれているうえ街路樹にほとんど隠れてしまっているため、中心市街地にありながらひっそりと佇んでいる印象を受けます。立地やスタイルは北九州銀行福岡支店三井住友銀行大分支店と似通っていますがサイズは一回り小さく、ちょうどそれら2件の縮小版といった感じの建物です。

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2013/12/13 (Fri) 06:00

宮崎県文書センター

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宮崎県文書センター(旧 宮崎農工銀行)
宮崎市橘通東1丁目9-30/1925年/鉄筋コンクリート造2階建 

今回紹介するのは大正15年12月に宮崎農工銀行の本店として建てられ、第一勧銀などを経て現在は宮崎県の所有となっている旧銀行建築です。建物の名称としては「県庁5号館」が正しいようですが、県の公文書や歴史資料などを保存・活用する「宮崎県文書センター」として市民に開かれた施設となっており、記事の表題もそちらに倣った次第です。県道11号線に面し、宮崎県庁舎本館もすぐ近く。

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2013/12/10 (Tue) 05:57

三井住友銀行大分支店

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三井住友銀行大分支店(旧 住友銀行大分支店)
大分市中央町1丁目3-22/1957年/鉄筋コンクリート造3階建
設計:日建設計工務 施工:梅林土木

大分駅前から北方向へ伸びる大通り(中央通り)沿い、赤レンガ館やトキハ百貨店の対岸にひっそりと佇む銀行建築。三井住友銀行の大分支店です。

(2016年2月追記)竣工年・設計者・施工者の情報を追加。なお、後日改めて写真の差し替えや本文の修正を行う予定です

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2013/12/09 (Mon) 05:58

みずほ銀行大分支店

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みずほ銀行大分支店(旧 大分県農工銀行)
大分市都町1-4-2/1932年/鉄筋コンクリート造2階建

大分市編第2弾、みずほ銀行大分支店です。鋭角のコーナーを大胆にアールでまとめた外観は存在感があり、大分市を代表する近代建築として赤レンガ館とともに有名。同時期の銀行建築といえば古典主義に基づいたデザインが一般的ですが、この建物は植物をモチーフとしたような装飾が特徴となっています。

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2013/12/08 (Sun) 05:59

大分銀行赤レンガ館

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大分銀行赤レンガ館(旧 二十三銀行本店)
大分市府内町2-2-1/1913年/煉瓦造2階建

意外に長引きそうな気がしてきた銀行建築シリーズ。今日から大分市編へと突入です。正直お腹いっぱいという方には申し訳ありませんが、まず紹介するのはコテコテの赤煉瓦物件から。現在の大分銀行のルーツのひとつ、旧二十三銀行の本店です。登録有形文化財。

戦時中の空襲で外壁を残し焼失したため内部は鉄筋コンクリート造に改築されたものの、外観は建築当時の姿にほぼ忠実に復元されています。辰野片岡建築事務所の設計であり、赤煉瓦の壁面を石材で華々しく飾る手法は「辰野式」の典型です。

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2013/12/03 (Tue) 06:00

日本銀行熊本支店

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日本銀行熊本支店
熊本市中央区山崎町15/1957年頃/鉄筋鉄骨コンクリート造地上2階建?

肥後銀行本店から南方向へ進んですぐにある日銀の支店。熊本支店自体は1917年に開設されましたが、この建物は戦後の大水害により船場町から移転した際に建てられてたもののようです。

そんな訳で戦後のヴィンテージビルにおいては古い部類に入るこの建物ですが、戦前から続く銀行建築という括りでいうと若僧というか、晩年の作品であるといえます。質素で掴みどころのない外観ですが、それでも見る人に「銀行建築だな」と思わせるだけの説得力を備えていますね。

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2013/12/02 (Mon) 06:00

肥後銀行旧本店

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肥後銀行旧本店(現存せず)
熊本市中央区練兵町1/1951年/鉄筋コンクリート造3階建?/2013年ごろ解体
設計:渡辺節建築事務所 施工:清水建設

熊本県を地盤とする地銀・肥後銀行の旧本店。戦後の築なので古典的な装飾を前面に押し出してはいませんが、戦前から続く銀行建築の流れを汲んだ良質な建物だったようです。残念ながら建て替えのため、既に解体されてしまいました。撮影は2012年4月1日。

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2013/12/01 (Sun) 06:30

旧大洋デパート 来年解体へ

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▲かつて「大洋」の文字と社章が描かれていた塔屋看板



ヤフーのトピックスに挙がっていた記事の表題を見て「まさか」と思いましたが、そのまさかでした。

最悪デパート火災 建物解体へ(ヤフー・読売)

熊本市の中心・下通アーケードに面し、かつて104名の死者を出す大火災が起きた旧大洋デパートの建物が、現在入居するダイエー熊本下通店の閉店に伴い来年解体されることになったようです。つい先日火災後40年のニュースが報じられていたばかりで、このタイミングで来るか、といった驚きが大きいのが正直なところ。築61年の老朽化に加え火災のダメージも大きく、またダイエーの経営方針も従来の総合スーパー(GMS)業態を縮小し食品スーパー(SM)業態への転換を促進するとのことでしたので、いつかはこの日が来るとは思っていましたが…。まだ熊本に来て1年も経ってないというのに、ちょっと早すぎやしませんかい。

なおヤフーの記事ではダイエーが閉店し建物は売却と、あたかも完全撤退のような書き方になっていましたが、幸い西日本新聞経済電子版(qBiz)の詳報によると、再開発後の複合商業施設にダイエーの店舗が再び入る予定、とのことです。総合スーパー業態かグルメシティでの出店になるかは不明ですが、少なくとも現在のような古き良きディスカウント・デパートの装いは見込めないでしょう。福岡市天神のショッパーズ、あるいは鹿児島の中央駅前のキャンセビル、あるいは長崎の新地ターミナル(行ったことないけど)のような、複数のフロアに跨る大規模なダイエー店舗があるのが私にとっての熊本の魅力のひとつだったんですが…。まぁ、今後の推移を見守るとしましょう。

解体されると分かっていてそのまま見過ごす訳にもいくまい、ということでダイエー熊本下通店(旧 大洋デパート)についてはいずれ記事にしたいと思います。


2013/12/01 (Sun) 06:00

長崎銀行熊本支店

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長崎銀行熊本支店
熊本市中央区下通1丁目8-20/昭和初期?1953年/木造2階建

熊本市の繁華街を貫く銀座通り沿い、左右をビルに挟まれて建つ銀行建築。以前、かつて西日本銀行の支店だった田原眼科を紹介した際にチラッと取り上げましたね。

(追記)『長崎相互銀行史』によると1953年に新築された店舗とのことです。

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