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2014/02/26 (Wed) 01:00

旅行記更新終了 と近況

先月末に旅行から帰ってきて早くも1か月が過ぎようとしています。道中の出来事が昨日のことのように鮮明に思い出されていたのに、最近はそうでもなくなってきました。旅行記を書いている最中もキーボードを打つ手の動きが時折鈍くなるのです。その度に月日が経つのは早いなあとか、2月は旅行記の更新ばかりやっているなあとか、しっかり寝たはずなのに身体がダルおも~とか思うのでありました。

最も手間がかかったのは、記事のタイトルをどうするか。誰から言われた訳でもないのに「タイトルの最後の一文字が他の回のものと重複してはいけない」などという下らない制約を自分に課していたのが失敗でした。そんなこんなで長々と続いた旅行記もようやく完結。ひょっとしたら「熊本~大分間を自転車で見て回りたい」という方がいらっしゃるかもしれない(?)ので、参考までに記事にしてみた次第です。興味のなかった方はごめんなさい。



ここ数日の動き。

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雪の山道を歩いたり、

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山の上から景色を眺めたり、

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久しぶりに福岡の街を歩いたり、

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これまた久しぶりに藪をかき分けたり、

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そしてネコと戯れたり。

(個人的に)炭鉱がアツい季節ですね~!未だに記事が一件もないカテゴリを、近いうちに埋めたいと思います。

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2014/02/25 (Tue) 21:00

9日目、家に帰るまでが旅行です

(1月31日金曜日)

今日こそはいよいよ帰らねばならないということで、不本意ながら重い身体を起こします。時刻は既に午前9時。「旅館すゞめ」はまだまだ旅館としてバリバリ現役のため(まるで先日の「旅館かおり」が半ば現役でないような言い方ですね・笑)、10時には旅館を出ないといけません。その前に朝風呂に浸かるべく歩いてすぐの春日温泉に向かいます。

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浴場のようす。浴場と脱衣スペースが一体となった構造は、別府市の市営・町営温泉においては標準的なスタイルです。この春日温泉の特異点としては建物が戦前の竣工であり、内外装に使用されている木材に洋館を思わせるアイスブルーのペンキ塗装が施されている点が挙げられます。

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2014/02/17 (Mon) 18:00

8日目、少々お悩み

(1月30日木曜日)

実は前日の夜に「このまま別府でダラダラ過ごしても仕方ないな」と思い、熊本に帰る列車の時間を調べていたのです。この際自転車は別府に置いて帰ろう。いずれまた別府に戻って来て、改めて旅の続きを始めよう…そう心に決めて眠りに落ちたのですが、気が付けば時刻は15時。これは寝過ごしたなんてレベルではない。慌てて布団を飛び出します。

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2014/02/16 (Sun) 06:00

7日目、憧れの昭和時代

(1月29日水曜日)

流石に旅の疲れが溜まってきたのか、9時頃になってようやく布団から這い出す。荷物をまとめるのが面倒だなあ…と思いダメ元で今夜も泊まれますか?と番台さんに尋ねましたが案の定無理でした。やはり自分が使っていた部屋は二人部屋らしく、連泊は厳しいとのこと。では何故昨日そこに通されたのかというと…バイトの兄ちゃんだったから、だそうです(笑)

駄目なら駄目で仕方ないので、急いでひとっ風呂浴びて荷物をまとめ、10時きっかりに駅前高等温泉を後にします。もとより大荷物を抱えてウロつく気はないので今日の宿を探します。

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という訳で、北部旅館街にやって来ました。ここはかつて行合町と呼ばれた遊郭街であり、売春防止法施行を機に旅館街に姿を変え現在に至っています。昔に比べると旅館の数は大分減っているようですが、今なお営業を続けている旅館のほとんどはかつての妓楼や貸席の建物をそのまま使用しており、是非一度泊まってみたかったのです。

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2014/02/13 (Thu) 06:00

6日目その3、少々お疲れ

14時09分、寿温泉あたり。この周辺に来た真の目的は前回写真を撮り損ねた木造3階建の旅館?を再訪することでした。

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詳しい場所を覚えていなかったので周辺をブラつきながら探していましたが…見えました見えました、大きな屋根が。

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2014/02/12 (Wed) 08:00

6日目その2、湯の街べっぷの浄水場

11時37分、近くのコンビニで水分確保。これから久しぶりの上り坂です。

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再び朝見川を渡って南側へ。

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2014/02/11 (Tue) 13:00

6日目その1、朝の山際をブラブラ

(1月28日火曜日)

うっすらと明るくなってきた部屋で、妙な静けさに危機感を覚え布団から這い出す。スマホを確認してみると、午前7時を少し回った頃。確かアラームを6時に設定していたはず…と記憶を辿ってみて、前日のカプセルホテルで電子機器を全てミュートに設定したことを思い出す。ミュートを解除しなかったために、アラームが鳴らなかったんですね。あやうく寝過ごしてしまうところでした。

旅館の温泉に浸かり、川を眺めつつ今日の予定について考える。今回の旅はそれなりに計画的に行動してきましたが、別府に着いてからのプランは全くの白紙でした。見所がありすぎて全てを把握するのは難しいし、逆に行き当たりばったりに動いたほうが思いがけない出会いがあるかな、と思っていたので。結局「とりあえず朝食をとってから考えよう」という結論に至ります。

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素泊まりプランでの宿泊のため、朝食の調達のために一旦旅館を出ます。時刻は8時30分。朝日に照らされる浜脇の街並みを玄関から。

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2014/02/10 (Mon) 11:00

5日目その3、別府のお宿でニャンニャン

大分市を出る前から「どこか適当な場所で昼食をとろう」と考えていたものの、いざ別府に来てしまうと見所がありすぎて時間が惜しくなるから困りますね。このまま何も食べずに今夜の宿に着いてしまう予感。

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国道沿いの立派なお屋敷。相変わらず人の気配もなく荒れ果てており、廃墟の様相を呈しています。木造の大きな建物は一見すると純和風の造りですが、少々粗雑な改装を受けた部分には洋風のモルタル壁面が見え隠れ。

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2014/02/09 (Sun) 09:00

5日目その2、別大路にも旧道が

時刻は13時20分。菡萏の街並みを後にし、国道10号でいよいよ別府を目指します。

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国道10号の大分~別府間といえば毎年恒例の別府大分毎日マラソン、いわゆる「別大マラソン」のコースとしてお馴染みですね。立て看板を見て「あと6日じゃん」と軽くビックリ。もうそんな季節だったのか…。

そんな別大路ですが幅の広~い立派な道路になっています。工事が完了したのは「マリーンパレス」が「うみたまご」に変わった頃だったでしょうか。すぐ右手は別府湾、左手には日豊本線という時代は遠い昔になりつつあるようです。ちなみにその改良工事について私は既存道路をそのまま拡幅したのだと思っていたのですが、本線の脇にかつての道路が取り残されている部分が結構見られました。

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2014/02/08 (Sat) 07:00

5日目その1、大分市を出るその前に

(1月27日月曜日)

朝7時ごろ、カプセルを這い出し大浴場へ。広々としたプライベート空間がなくとも朝風呂があれば大満足です。朝食をとり荷物をまとめ、9時半にホテルを出発。

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今回は宿の画像がないため、代わりに大分市内の最高級ホテルの写真でもどうぞ。複合施設の一画にそびえ立つ「大分オアシスタワーホテル」。地上21階建で高さは101.17m、大分県内で最も高い建築物です。

大分市は昨年9月にも訪れていますが、駅周辺を徒歩で少し見て回った程度でした。という訳で別府に向かう前に、少しだけ大分市の中心部もうろついていくことにします。

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2014/02/07 (Fri) 06:00

4日目その3、遠ざかる緑色

12時50分頃、菅尾駅を後にします。少し上り坂もありますが国道326号を北上。

次の目的地はとある橋。今から3年と半年前、豊肥線の車窓からチラッと見えた橋です。本当に一瞬の出来事だったので写真すら残っていませんが、まるで絵本に出てくるような、どこか不思議な雰囲気の橋だったことは覚えています。名前すら知らないその橋がやけに印象に残ったので、今回の旅を始めるにあたって「何としても訪れよう」と心に決めていました。

車窓から見えていたということは当然沿線にあるので、微かな記憶をたどりながらマップ上で事前に探索。橋の名前などの情報がないため確証を得るには至らないものの、多分コレだろうという大まかな見当をつけ、その場所を目指します。

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2014/02/06 (Thu) 09:00

4日目その2、消えた名画の瀑布が消えた

8時27分、旧緒方村役場を後にします。

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豊肥線北側の日向街道を東へ。これまでの道のりでも少し霧がかかっていましたが、ここに来てさらに濃くなってきました。念のためライトを点滅させながら走ります。

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2014/02/05 (Wed) 22:00

4日目その1、暗闇と朝霧の中を抜け

(1月26日日曜日)

午前4時頃だったか、ごそごそと布団から這い出します。前日に買っておいたかしわおにぎりを食べ、支度を済ませいざ出発。

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その前に宿の写真を。部屋は6畳一間の和室で冷暖房完備、部屋の隅にテーブルと窓際にテレビ(写真ではカーテンの裏)。建物は木造2階建で階段が急な古い造りですが、室内やトイレは改装されておりキレイな印象。お風呂はありませんが一泊三千円という良心的な価格でした。

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2014/02/05 (Wed) 02:00

3日目、朝の城下町を歩く

(1月25日土曜日)

この日は午後から雨の予報だったので大分へ向かうか竹田に残るか迷っていましたが、竹田で結局もう一泊することにしました。もともと雨具を持ち合わせていなかったため慎重にならざるを得なかった面もあるのですが、前日(24日)の夜に民宿の廊下に並べてあった漫画に手を付けた結果、一睡もしないまま朝を迎えてしまったのです。今になって考えると我ながら呆れ返るものの、らんま1/2は面白いので仕方がないですね。

このまま寝てもどうせ中途半端な時間に起きることになるので、朝から竹田の街並みを散策することにします。時刻は午前8時頃、自転車ではなく徒歩で出発です。

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風格ある佇まいの書店を横目に駅のほうへ歩きます。やっぱり視覚的な味わい深さでいうとピカピカの建物よりも、これぐらい程よく使い古されている方が良いですね。

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2014/02/04 (Tue) 08:00

2日目その3、山道の先に見たものは

13時45分頃、荻の街の南側を走る県道135号に出ます。ちょうど次の目的地への案内標識が立っていたのですが、標識が指しているのはマップで検索したルートとは全くの逆方向。デジタルとアナログ、どちらを信用すべきか…少し迷いましたが、現地で得た情報の方が信頼性が高いと考え、標識に従うことにします。しばらく県道を進んでも次の案内がなかなか見つからないので不安になりますが、恵良原地区あたりでようやく標識が現れひと安心。民家の間を通る細い道に入ります。

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林を抜けるとこんなヘアピンカーブが現れます。結構な急勾配の下り坂です。後で知ったのですが、どうもこの辺りの区間がグーグルマップには載っていなかったために、ルート検索で出てこなかったようです。いくらIT社会が進展したとはいえ、まだまだ全幅の信頼を寄せるには値しませんね。

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2014/02/03 (Mon) 22:00

2日目その2、荻の街で小休止

豊肥線を跨ぐ陸橋を下り、13時前に豊後荻駅に到着です。

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国内のどこかに別の荻駅があるのか、はたまた山口県の萩(はぎ)と紛らわしいためなのか、旧国名の豊後が駅名の頭に付きます。

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2014/02/03 (Mon) 06:00

2日目その1、阿蘇を脱し大分県へ

(1月24日金曜日)

久々に体を動かしクタクタに疲れているはずが、夜中に二度ほど目覚めるなど安眠とはいきませんでした。それでも不思議と目覚めは良く、アラームが騒ぐ前にベッドから出ます。

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出発前に宿の写真を。宮地駅周辺には民宿なんかもあったようですが、料金の面で大差なかったのでホテルを選びました。ホテル側の都合により通された部屋はツインルーム。残念ながらお一人様です。

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2014/02/02 (Sun) 16:00

1日目その3、一の宮の街並みをぐるり

15時15分頃、宮地駅を出発。駅前から県道11号を北進し、阿蘇市一の宮町の中心部を目指します。

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途中、左手に立派な瓦屋根が見えたので寄り道。玄関に掲げられた看板を見ると「阿蘇市一の宮武道館」とあります。事前情報として頭に入っていたものの詳細は場所までは調べていなかったので、偶然見つけられるとはラッキーでした。

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2014/02/02 (Sun) 06:00

1日目その2、木造建築を転々と

10時50分頃、火山研究センターの建物を後にします。坂道というのは恐ろしいもので、上りでは30分ほど掛かった道のりをあっという間に下ってしまいました。敷地を出てからも勢いそのままに、次の目的地を目指します。

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国道57号へは戻らず、このまま県道149号で北へ。途中、進行方向の山の上に独特な形状の鉄塔を備えた建物が見えます。正式な名称は調べていませんが、阿蘇大橋を渡った場所に正門を構えていた東海大学阿蘇キャンパスの中心的な建物のようです。

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2014/02/01 (Sat) 19:00

1日目その1、ひたすらに坂を上る

(1月23日木曜日)

午前5時頃、熊本市内を出発。真っ暗でクソ寒い中、豊後街道をひたすら東へ。この日は熊本県阿蘇市の一の宮町、宮地駅周辺を目指し進みます。

後に知ったのですがこの朝は特に冷え込んでいたらしく、マフラーに付いた吐息は凍り付いていました。とはいえ緩やかな上り坂で自転車をひたすら漕いでいると、気温の低さに反して体温は上昇。5時53分、三里木あたりのコンビニでカーディガンを脱ぎ、水分補給。まだ夜明け前で真っ暗なので、カメラを取り出すこともなく足を進めます。

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6時21分、この旅最初の一枚。肥後大津駅北側の旧街道筋?に建つ薬品店の建物です。残念なことに重伝建地区が1カ所も無い熊本県ですが、このエリアは古い町家が比較的良く残っているようでした。道に迷わない程度に旧道や街道筋を走り、古い建物を探すのも今回の旅の目的の一つです。

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