麻生山田炭鉱

麻生山田炭鉱
所在地:福岡県糟屋郡久山町山田
操業時期:1948~1967年(19年間)
総出炭量:102万7378トン
山田炭鉱は大手炭鉱会社の麻生鉱業*1 が、現在の久山町山田で開発・経営した炭鉱です。主に家庭用の石炭(ホームコール)を産出する中規模な炭鉱でしたが、1948(昭和23)年の開坑以来、効率的な生産を目指して先進技術が導入されていました。しかし、炭層に松岩*2 が多く含まれるために十分な効果が得られず、また採掘区域が次第に農地・宅地へと広がるにつれ、鉱害リスクの増大による採算悪化が懸念されるようになります。結局こうした同鉱特有の事情や、石炭産業全体の斜陽化を背景に、同社の事業合理化の一環として67(同42)年に閉山。同鉱の位置する糟屋炭田*3 では最も遅くまで操業を続けたものの、その期間は僅か19年と短命に終わりました。
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