サニー警固店

サニー警固店
福岡市中央区警固2-10-20/1978年/鉄骨鉄筋コンクリート造8階建の1階部分
開店日…1978(昭和53)年10月24日
売場面積…(506㎡→)630㎡
駐車場…なし
国道202号・国体道路(けやき通り)から少し入った場所にある店舗。もともと同じ地場チェーンのスーパーヤマエの店舗として開業し、同社とサニーとの資本・業務提携や子会社化、そして合併を経て現在に至っています。
小規模スーパーとして同業他社と棲み分けを図っていた旧ヤマエ店舗だけあって、一般的なサニーの店舗に比べると少々手狭な印象を受けます。恐らくそのことが影響しているのでしょう。警固店では道路を挟んで売場が2つに分かれているという、何とも珍しい営業スタイルが採用されています。
メインの売場は道路の南側にあるこちら。内野ケゴビル(トーカンマンション警固)の1階に入居しています。
三叉路の角に設けられた店舗玄関。こちらの売場では主に食料品を取り扱っており、一般的なサニー店舗と同じく24時間営業となっています。Part1という表記や玄関脇に掲げられた大店舗法の表示からも、こちらがメインであることが見て取れますね。
こちらは道路を挟んで向かい側、内野警固ニュービル1階の売場(Part2)。取扱い商品は日用品や雑誌などで、クリーニング店も入居。営業時間はPart1とは異なり9時~20時となっています。
最後にPart1の玄関から見た位置関係。訪問時は平日の昼間でしたが、駐車場が存在しない小規模な店舗でありながら非常に賑わっている印象を受けました。近年は高齢化社会や改正まちづくり3法などの要因によって小規模スーパーの持つ利点が見直され、まいばすけっと(イオン)やレガネットキュート(西鉄ストア)などの「都市型小型食品スーパー」なる業態が流行の兆しを見せています。ここサニー警固店も都心と一続きになった住宅街という好立地から徒歩での集客が十分成り立っているようで、入居するマンションの建て替えでもない限りこのままの営業スタイルで残り続けることでしょう。
(おまけ)

内野ケゴビル(トーカンマンション警固)
福岡市中央区警固2-10-20/1978年/鉄骨鉄筋コンクリート造8階建
サニー警固店が入居する建物についても少しだけ。まずはPart1のほうから、ちょうど改装中だったため足場が組まれていますがビル外観。

店舗バックヤード入口?と丸窓。

マンション玄関。

足元にあった定礎板。

内野警固ニュービル
福岡市中央区警固2-16-8/1964年/鉄筋コンクリート造4階建
続いてPart2。ビル名称とは裏腹にこちらの方が建築年は古いようです。また道路からは一見3階建に見えますが、斜めに後退する形で4階が存在します。

ビル玄関の庇や3階窓の手摺など、なかなか面白い造りが見られました。
以上、サニー警固店でした。サニーの店舗はこれでお終いですが、次回は何を紹介しましょうか。色々とネタが溜まっているだけに悩みます。
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コメント
はじめまして
記事中の店舗を見ていると、形状は全く異なるものの、なぜかマルキョウ旧周船寺店を思い出しました。あそこは雑居ビルのような形状をしていて、表側1階には「マルキョウ」が、2階には衣料品店「まるふぢ」が入っており、裏側(駅側)1階は吹き抜けになっていてフードコートがあった・・・と記憶しています。
おそらくご存知と思いますが、福重に昔あったミスターマックスも屋外通路を挟んで建物が2つに分かれているという、奇妙な形状をしていましたよ。
2014-07-20 22:47 wra URL 編集
wra様
マルキョウ旧周船寺店に関連して、博多区の吉塚商店街にかつて存在したスーパーの「江島屋」(えじまや)が思い浮かびました。この店舗の2階には「福岡ジャスコ」が入居していたそうで、恐らくマルキョウ旧周船寺店の「まるふぢ」と同じような衣料品のみの取扱いだったと思われます。
また福重にあったというミスターマックス(これも存じ上げませんでした)についてですが、恐らく同社の前身である「平野電機」の店舗がもともと同地にあり、業態転換のため売場を拡大する際に別の建物を建てて対応したのではないでしょうか。定かではありませんが大分県佐伯市にあったミスターマックスも、同様に店舗が2つの建物からなっていたと記憶しています。
いずれも閉店してしまい建物も現存しませんが、店舗の大型化が進む以前は各地でこうした業態が見られたのでしょうね。ひょっとしたら現在でも、どこかで似たような造りの店舗が現役で残っているかもしれません。
2014-07-23 02:08 博多人(本町3丁目) URL 編集