熊本市内をウロウロ

まず訪れたのが熊本電鉄の藤崎宮前駅。唯一のテナントだったパチンコ店が最近撤退し、駅ビル(熊電プラザビル)は空き箱同然になってしまいました。もともとパチンコに駅が間借りしているような雰囲気が個人的には好きではなかったものの、空きビルになってしまうとそれはそれで寂しいですね。早く後継テナントが決まってくれれば良いんですけど。
続いてやって来たのは市電呉服町電停付近。ここのカーブの内側には「株式会社タイガー」という古い建物が建っていたのですが、残念ながら数か月前に解体されてしまいました。
こちらがその建物(2012年撮影)。一見してそれと分かる造りで三井住友銀行熊本支店や旧中村医院にも近い場所にあるため、近代建築ファンにとっては気になる存在だったことでしょう。
肥後銀行本店の新築工事の様子も見て来ました。1951年竣工の旧本店の記事はこちら。
新本店のデザインに今一つそそられなかったことを同記事では書きましたが、いざ現物を見てみると意外に迫力が感じられ「これはこれでアリなんじゃないか」と思いました。もちろん現時点では骨組みに過ぎないので完成後の姿、特に壁の質感を見るまでは安心できませんが、何はともあれ来春の完成が楽しみです。
おまけ。近くの日銀熊本支店も何やら工事が行われており、建物全体が足場に覆い隠されていました。ひょっとしてここも建て替えか、と危惧しましたが後で調べてみると改修工事とのこと。流石に日銀支店と地銀本店の建て替え時期が重なると色々問題も生じてしまうので、冷静に考えれば流石にそういう事態は起こり得ないだろうと分かるのですが、どこぞの図書館の例(※)もあるのでついつい心配してしまった次第です。
(※…西日本新聞のページがリンク切れになっていたので、記事元を読売新聞のページに変更しました。こちらもいずれ同様の状態になることが想定されるので概要を以下に白文字で記しておくと、熊本市にある県立図書館と市立図書館がともに老朽化のため大規模改修を行うのですが、工事期間が重なってしまい今年9月~来年2月末まで両方とも休館する事態となってしまったということです。9月16日追記)
以上、珍しく熊本ネタでした。思えば福岡から熊本に移って1年以上経つものの、過去に取り上げた熊本市の建物といえば数件の銀行建築ぐらい…まあメインは福岡市の物件なので仕方ないですね。いずれ忘れた頃に出てくるものと思われます。
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