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高宮3丁目の洋館付き住宅2軒  

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高宮3丁目の洋館付き住宅2軒
福岡市南区高宮3丁目/昭和戦前?/木造

今回は福岡市南区の高宮に存在する、玄関脇に洋館を備えた和風住宅、いわゆる文化住宅を2軒ご紹介します。

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大通りから一歩入った閑静な住宅街。カラーブロックで舗装された路面が印象的な十字路、その東側の角と…

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北側の角。道路を挟んで向かい合う形で、2軒の洋館付き住宅が建っています。

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まずは北角の住宅から見ていきます。洋館は玄関の左脇に付属しており、屋根は和瓦葺きの半切妻造。

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壁面はコーナーが石材風、その他がドイツ壁風のモルタル仕上げで、妻面に縦長の換気口が1つ設けられています。

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窓は正面・左側面とも台形に張り出した出窓です。この手の和風住宅に付属する洋館や洋間では、似たような台形の出窓がよく見られますね。

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背面には縦長窓。窓枠や軒回りなど、外装の木材は全て水色に塗装されています。これも同時期の木造洋館ではお馴染みのカラーです。

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続いて十字路東角に建つ住宅の洋館。屋根が半切妻造である点は同じですが、瓦は赤色の洋瓦であり、配置も玄関の右脇となっています。

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壁面は黄土色っぽいモルタル仕上げで、瓦の赤色との対比が実に映えます。ちなみにこの色彩の組み合わせは割と各地で好まれていたらしく、和風住宅に付属する似たような色の洋館を過去に2度取り上げています。

・飯塚市西徳前での例 福岡県飯塚市徳前の建築(冒頭登場の住宅)
・福岡市中央区鳥飼での例 鳥飼の洋館付き住宅2軒(その1)


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出窓は控えめな張り出しで換気口もありませんが、そのぶん妻面に施された星型の意匠が際立っています。それにしても、四芒星(ってあるのかな?)のデザインは結構珍しいのではないでしょうか。

そもそも2つの洋館付き住宅が向かい合って残っていること自体、福岡市においてはレアなケースだと思いますけどね。以上、九大シリーズに少し飽きてきた方(主に私)のための通常営業ネタでした。以下はオマケとなります。



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四芒星マークの洋館付き住宅の裏隣。主屋とほぼ一体化しているため「洋館」とはみなしませんでしたが、玄関脇に洋間を備えた同時代の住宅が建っています。

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また100mと離れていない場所にも、洋館付き住宅の系譜に連なると思われるお宅がありました。

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ちなみに付近を流れる薬院新川には、欄干にアーチ状の透かしを施した古いコンクリート橋が何本か残っています。そのうち1つの親柱を確認したところ、架設年は昭和4(1929)年と刻まれていました。なお地域住民の重要な足のひとつ、西鉄天神大牟田線の高宮駅(1924年開業)はそれらを渡った先にあります。今回紹介した洋館付き住宅を含む一帯の住宅街、その成り立ちが何となく想像できますね。

(撮影:2014年11月)

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