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九州大学 旧応用物質化学分子教室ほか  



今回はオマケ回です。箱崎キャンパスに存在する昭和戦後~後期のRC造建築のうち、建築学教室五十周年記念講堂以外で気になったものを簡単にご紹介します。いずれも所在地は福岡市東区箱崎6丁目、箱崎キャンパス理系地区の敷地内。また有識者調査の対象にはなっておらず、保存活用は検討されていません。



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旧応用物質化学分子教室(旧・工学部合成化学科教室?)
1958年?/鉄筋コンクリート造4階建/閉鎖済

工学部創立75周年記念庭園(写真手前)に面する横長の建物。旧応用物質化学機能教室(旧応用化学教室、1927年築)と隣り合っており、こちらは応用物質化学科の分子教室として使用されていました。現在は閉鎖されています。

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分子教室のHPによると、同教室は1957年に設置された合成化学科が前身。また大学年表には1958(昭和33)年3月に合成化学教室の第1期工事が竣工とあり、当建物がこの「合成化学教室」だと考えられます。ちなみに第2期の竣工は翌年4月とのことです。

分子教室の歴史 (九州大学大学院工学研究院化学部門分子教室)
九州大学年表 昭和30年~昭和39年 (九州大学文書館)

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各階に短く突き出した薄い庇が外観の特徴ですが、そのうち1階のものだけが窓を横切る形で巡らされています。わざわざ仕様を変える合理的な理由は見当たらず、デザイン面でのちょっとした工夫というか「外し」的な遊び心が感じられますね。

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とはいえ全体的には意匠や装飾を排した外観であり、正面玄関の主張も少しばかり庇を伸ばす程度と控えめです。

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経年によってそれなりに風格も備わっていますが、人によっては薄汚れただけの少し古い建物と映るかもしれませんね。

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最後に、旧工学部本館から撮影した写真。当建物の周辺は来年度(2016・平成28年度)の更地化完了が予定されています。ただし既に閉鎖された建物のため、早い時期に解体工事が始まるかもしれません。



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旧工学部2号館
1962年~1968年/鉄筋コンクリート造4階建/解体済・現存せず

旧工学系エリアの中ほどにあった建物。幅や高さはごく平凡ですが、とにかく長く連なっていて、口の字型が2つ合体したような大規模な建物を形成していました。1962(昭和37)年から68年にかけて建設され、71年の増築分竣工をもって完成しています。

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各階に巡らされた短く薄い庇と、一段飛び出した階段室の塔屋が特徴。数期にわたって建設された経緯から、階段室の外観の仕様が2種類存在します。この写真は旧河海工学実験室の近くのもので、縦長のガラスブロックが使用されています。

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階段室の脇には玄関。

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「機械工学教室」のプレート。

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所変わって、工学部通用門付近。こちらの階段室はルーバー(縦格子)で覆われています。

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旧工学部本館より。今ひとつ分かりにくい写真ですが、屋上に突き出した柱の数々、中途半端に飛び出した階段らしきもの(写真左)が確認できます。恐らく上方への更なる増築も想定していたのでしょう。

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しかし、それ以上建物が大きくなることはなく、昨年秋にはいち早く解体工事が始まりました。

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次第に建物全体が覆われていき…

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先月初めには工事はほぼ完了していました。という訳で、当建物は現存しません。



以下、オマケのオマケ。

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工学部3号館(1963~65年築、写真手前)と理学部2号館(1965~68年築、同中央)の並び。ちなみに左奥は人工島のアイランドタワースカイクラブ。
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工学部4号館(1965、66年築)。

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旧工学部6号館(築年未確認)。

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農学部4号館(1967年築)。

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農学部5号館(1972年築)。この手のベランダ・バルコニーは農学部でよく見られました。

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あまり有効に使われてはいませんが、玄関は車寄せスロープを備えています。



以上、旧応用物質化学分子教室などの戦後RC造建築でした。半年間にわたり続いた九大箱崎シリーズも今回で終了です。なお、「地域別物件リスト」のカテゴリは「九州大学index」に改め、箱崎キャンパスのページにはマップを追加しています。

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