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雑記(2016年の転々)  


いつの間にやら2016年も残り僅かです。今年もあちらこちらへ出掛けましたが、2015年のネタの消費が中々追い付かず、結局ほとんど取り上げられませんでした。そんな訳で昨年末と同様に、個人的な備忘録と来年の予告編を兼ねて、この一年の歩みを小ネタを交えつつ振り返ってみます。




▲北九州銀行福岡支店の旧店舗跡地と呉服町ビジネスセンター(福岡市博多区店屋町、上呉服町)

まずは春先から。過去に紹介した建物に動きがあったので、福岡市の千代・呉服町辺りをウロウロ。北九州銀行福岡支店の旧店舗が解体され、裏側から通り向かいの呉服町ビジネスセンターが見通せました。なお、現在跡地は立体駐車場となっています。

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▲田川市石炭記念公園(福岡県田川市伊田2734-1)

別の日。筑豊三炭都の一角・田川市を訪れ、日没までひたすらに街並みを歩きました。写真の石炭記念公園(旧三井田川炭鉱伊田坑跡)は帰り際に少し立ち寄っただけですが、街中で見てきたものについては、来年いくつか紹介する予定です。

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▲旧麻生綱分炭鉱の遺構(福岡県飯塚市綱分)

また別の日には、同じく筑豊地方に位置する嘉麻市の旧稲築町と飯塚市の旧庄内町へ。庄内でのお目当ては庄内支所旧庁舎(旧庄内町役場)だったのですが…近隣にあるJAの新築移転用地に充てられており、残念ながら更地となっていました。

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▲救護訓練坑道と竪坑櫓基礎?(福岡県直方市直方692-4 直方市石炭記念館)

またまた別の日には、昨年夏に訪れていた直方市を再訪。向野記念館の開館日には合わなかったものの、石炭記念館をじっくり見てきました。上写真は石炭記念館の敷地内、旧救護訓練坑道を跨ぐ形で残る遺構。手前の銘板(写真)を見ると、どうやら過去に旧伊田坑から移設保存されていた竪坑櫓の基礎のようです。



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▲楠久川に架かる橋(佐賀県伊万里市山代町楠久津)

3月~4月は九州各地で銀行建築巡り。最初に向かったのは3月下旬の佐賀・長崎両県で、2泊3日の綿密な行程をどうにか遂行しました。上写真は伊万里市の楠久(くすく)の裏通りにあった橋。桁・橋脚ともにコンクリート製ですが、何故か間に丸太を噛ませています(写真)。

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▲日新ビルと長崎県印刷会館(長崎市出島町)

最終日は未だに訪れたことのなかった長崎市へ。メインの銀行を押さえつつ、県庁舎や市公会堂、二十六聖人記念館といった名建築をはじめ、様々な建物を見て回りました。写真は日新ビルと県印刷会館の並び。いずれも小品ながら好対照ぶりが印象に残っています。

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▲唐津市役所本庁舎(佐賀県唐津市西城内1-1)

また佐賀県内のうち、唐津線・筑肥線の沿線は日を改めて探訪。唐津市では市役所本庁舎と相知・浜玉支所(旧町役場)の建て替えが計画または検討されており、これらの庁舎建築も写真に収めてきました。

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▲JAにじ浮羽支店(福岡県うきは市浮羽町朝田584-1)

別の日には久大本線沿線(日田以西)で途中下車の旅。写真はついでに訪れたJAにじ浮羽支店(旧浮羽農協本所)で、まるで役場庁舎のような立派な佇まいです。この手の建物もどこか惹かれるものがあります。

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▲ふく天うどん(山口県下関市南部町26-1 やまと)

4月上旬には東九州へ長旅。九州といいつつ初日のメインは下関だったのですが、あいにくの雨に加えて冷たい風が吹き付け、昼前には全身ずぶ濡れになって寒さに震える始末。たまたま近くにあったうどん店に救われたものの、初日から無理してたら後々きついよなあ…ということで、予定を切り上げて大人しく宿泊地へ向かいました。

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▲坂を下ると瀬戸内海(大分県国東市国東町鶴川)

幸い翌日には天気が回復。2日目は大分県北部、3日目は熊本県の阿蘇地方をバスで回りました。写真は2日目に国東バスターミナル付近から眺めた伊予灘(瀬戸内海)。大分県の海沿いの雰囲気って独特で良いですね。内海なのと東を向いているのがポイントなんでしょうか。

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▲雨の飫肥城下町(宮崎県日南市飫肥5丁目)

4日目は再び天気が崩れたものの、日南市へ到着した昼頃には小雨程度に。城下町・飫肥(おび)での滞在は僅か一時間弱でしたが、目的の建物を撮り歩く傍ら、しっとりとした情緒ある雰囲気を楽しめました。ちなみに同市内では行政地区の吾田(あがた)、港町の油津(あぶらつ)にも見所が多いのですが、残念ながら行程上ほぼスルー。いつかは一泊してじっくり見て回りたい、魅力的な街です。

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▲JA福岡大城 城島支店(福岡県久留米市城島町城島307)

長旅を終えた翌朝。天気予報の晴れマークに反応し、急きょ筑後地方へ出掛けました。写真は久留米市城島町のJAの建物ですが…農協(戦前は産業組合)も金融機関のひとつである一方、銀行以上に沿革系統が複雑で、組合史もあまり出回っていないため、店舗の由来が中々突き止められません。この建物、いつ頃に建てられたのか気になります。

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▲久留米市役所本庁舎(福岡県久留米市城南町15-3)

GWには久留米の中心部へ。7時~19時と文字通り半日かけ、市街地の様々な建物を巡りました。写真の高層ビルは市役所本庁舎で、6年前には最上階の展望ロビーにも入ったな~と思いつつ、今回は祝日なので再訪ならず。ちなみに同じく故・菊竹清訓氏の設計ということで、議場の一部が張り出している点が福岡市庁舎(写真)とどことなく似ています。



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▲1級建築士事務所 清水研究所(大分県日田市淡窓2丁目2-4)

8~9月も九州各地へ足を運びます。まずは18きっぷ片手に1泊2日の豊州(豊前&豊後)旅行。1日目は春に続いて日田を訪れた後、久大本線沿線(日田以東)を巡りました。写真は日田市内で偶然出くわした可愛い建物。

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▲安川電機行橋事業所(福岡県行橋市西宮市2丁目13-1)

2日目は日豊本線沿線(大分以北)を巡り、別府・大分を訪れた後、春にやむなく断念した京築地域へ。昨年に行橋へ立ち寄った際はノーマークだった安川電機の工場建屋(同工場の前身である明治紡績時代の竣工と思われる)などなど、京築も色々と見所がありそうです。

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▲河童橋(佐賀市松原2丁目)

別の日。昨年GWに2日間滞在していながら見落としの多かった佐賀市を、日帰りで再訪してきました。ついでに以前紹介した河童橋(⇒記事の最後)にもリトライ。たもとに立つ長男カッパの手に触れると、ほんの数秒ですが橋から水が噴き出すという、遊び心あふれる仕掛けが施されています。独りカッパと握手しながら、思わずニヤニヤ…。

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▲八代市厚生会館(熊本県八代市西松江城町1-47)

夏の終わりには南九州へ。ここでも銀行建築をメインに据えつつ、2泊3日の行程で色々見て回りました。初日に降り立った八代市は熊本地震で被害を受けた街の一つ。写真の厚生会館は全館再開していましたが、地震で損壊して閉鎖された市役所本庁舎の前を通った時には、やはり何とも言えない気持ちになります。市庁舎は1972(昭和47)年の竣工で、建設省九州地方建設局が基本設計を担当した戦後庁舎建築の典型。かつては「いつか八代に行ったら見ておこう」と思っていたものの、このような形で目の当たりにすると、流石にカメラを構えることはできませんでした。

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▲JR西都城駅のホームから旧都城市民会館を望む(宮崎県都城市松元町、八幡町)

宿泊地は2泊とも鹿児島市内。2日目は朝から指宿枕崎線に乗って午前中にはとんぼ返り、午後は都城まで行って吉都線・肥薩線経由で戻るという行程で、鈍行と快速(1本)で行ったり来たりの一日です。鉄の端くれなのでそれは良いとしても、都城での滞在が90分弱というのはあまりに短すぎました。とりわけ旧都城市民会館。流し見程度で終わらせて良かったんだろうか、と少々不安になります。

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▲鹿児島銀行本店別館(鹿児島市金生町6-6/現存せず?)

3日目は鹿児島市内を散策。ちょうど3年前の同時期にも訪れていますが、当時のデータがいくつか駄目になったため、撮り直しがてら見て回りました。写真は以前紹介した鹿児島銀行本店別館(旧第百四十七銀行本店/1918・T7)。今年春に発表された同行本店の建て替え計画では、本店本館と泉別館の解体時期を明示する一方で本店別館には一切言及が無く、また国の登録有形文化財なので「なんだかんだ残すのかな?」と楽観的に見ていましたが…今になってみると、己の浅はかさに呆れるばかりです。



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▲九州大学工学部壁画(福岡市東区箱崎6丁目10-1 九州大学旧工学部本館4階)

秋~冬は一転してインドア気味となったものの、かねてより見たかった壁画(というか会議室)が特別公開されるということで、九大箱崎の旧工学部本館へ。この建物は保存される予定ですが、その他の大多数は保存対象となっておらず、中には既に解体されたものもありました。ぼちぼち過去記事に手を加えたいと思う反面、昨年秋の見学ツアーの写真にもほとんど手を付けてないな~とも。

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▲アクロス福岡屋上の眺望(福岡市中央区天神1丁目1-1)

今月初めには天神の1、4、5丁目界隈(渡辺通り以東)へ。いずれ紹介したい建物を撮り歩く折に、アクロス福岡の屋上展望台にも3年ぶりぐらいに上りました。天気は少し曇りがちだったけれど、そこそこ運動になったし良しとしましょう。

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▲西九州倉庫 前畑1号倉庫(長崎県佐世保市干尽町)

そして先日、昨年9月に訪れた佐世保を再訪。前回は改修中だった親和銀行本店 懐霄館と市民文化ホール(旧凱旋記念館)をはじめ、市街地の中心部から南東辺りを巡りました。夕方には旧海軍施設が民間に転用されて残る干尽町(ひづくしまち)をウロウロ。ちなみに丘の上にある干尽公園にも寄ったものの、肝心の展望所?を見落としてしまい、単なる山登りに終わったのは残念でした。上り下りする系の運動は当分しなくて良さそうです。



ということで、2016年最後の記事でした。今年の更新状況を振り返ってみると…今回を含めた記事の総数は21件。メインに位置付けていた「福岡市の建築」が僅か2件にとどまる一方、カテゴリを小分けした「福岡市以外の建築」は計6件、また「小旅行」は5件、「イベント関係」「ニュース関係」は2件ずつと比較的多め。ほか、雑記の「その他」と「お知らせ」が計4件となっています。

ブログの更新は少々滞り気味でしたが、今年は銀行建築巡りに本腰を入れたことで、結果的に九州各県の色々な街を歩き、また銀行のみならず様々な建物を見ることができました。一つ一つの記事の分量はさておいて、一つでも多く取り上げることに重点を置き、今後これらの建物を紹介していければと思います。

それでは、今年も当ブログをご覧くださりありがとうございました。どうぞ良いお年をお迎えください。

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コメント

博多人様

この一年間、楽しい記事を拝見できて感謝しております。
どの記事からも建築物への熱い思いが伝わってきて、繰り返し眺めております。
私も学生時代に町並みや建築物を写真に収めていたのですが、まだフィルムの時代で
枚数に限度があり撮影しないまま姿を消したモノがたくさんあって悔しい思いをしました。
デジカメになって枚数の制限は事実上なくなりましたが、今度は自由な時間がとれなくて
これまた悔しい思いをしております。
来年も、いろいろな町並みや建築との出会いを楽しみにしております。

建築ファン #mQop/nM. | URL
2016/12/31 23:38 | edit

Re: タイトルなし

建築ファン様

旧年中は当ブログへご訪問くださり、ありがとうございました。
自己満足でやっているブログとはいえ、やはり誰かに見てもらうのを想定して
書いていますので、こうして記事を見ていただけているのは嬉しい限りです。

フィルムだと確かに色々な制約がありますね。デジカメは写り具合を確認して気軽に
撮り直すこともできますし、建物を次から次へと撮り歩くには便利な時代だと思います。
(写真のデータを駄目にしたりと、違った形で悔しい思いをすることもありますが…)
時間的な制約の少ないうちに、その便利さを活かしておきたいものです。

それでは年を跨いでの返信となりましたが、本年もご覧になっていただけると幸いです。

博多人(本町3丁目) #jeqJiTJY | URL
2017/01/02 15:40 | edit

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