三井住友銀行大分支店

三井住友銀行大分支店(旧 住友銀行大分支店)
大分市中央町1丁目3-22/1957年/鉄筋コンクリート造3階建
設計:日建設計工務 施工:梅林土木
大分駅前から北方向へ伸びる大通り(中央通り)沿い、赤レンガ館やトキハ百貨店の対岸にひっそりと佇む銀行建築。三井住友銀行の大分支店です。
(2016年2月追記)竣工年・設計者・施工者の情報を追加。なお、後日改めて写真の差し替えや本文の修正を行う予定です
駅から街歩きをスタートさせたので、初めに目に付いた時は写真のとおり街路樹の狭間にチラリと見える程度。加えてこの建物の存在を事前に把握していなかったこともあり、思わず「あれは何だ!?」とテンション上がりました。
建物の真向いまでやって来ると、大まかな全体像は把握できます。両サイドに別の建物が隣接し、ほぼ正方形で左右対称なファサードである点は北九州銀行福岡支店とそっくりですね。
ただ、こちらの方が柱型によって縦方向のラインが強調されており、また建物の幅にもゆとりを持たせて造られています。このあたりの差異は財閥系銀行と一地方の銀行という、企業の規模によって生じたものでしょうか。それとも単に設計者の方向性の違いでしょうか。
通りを渡って間近から観察。2階と3階の間に張られた御影石がアクセントになっていますが、同じ系統のカラーのため全体的に落ち着いた、悪く言えばいま一つパッとしない雰囲気です。
先述通り左右対称の外観ですが、玄関は中央からずらして左右に二つ配置されています。写真は右側の玄関。
こちらの左側の玄関が正面玄関にあたるようです。ドア越しにカウンターと吹き抜け空間が見えますね。見たところ飾り気はありませんが、都市銀行の支店らしい立派な銀行建築であることがわかります。
以上、三井住友銀行大分支店でした。これで銀行建築シリーズ・大分市編は終了です。大分市は滞在時間たったの3時間半と急ぎ足でちょろっと見て回っただけなので、いずれは再訪してじっくりと探索する予定です。新駅ビルもできることですしね。
最近の銀行建築シリーズそろそろ飽きてきたよ、という方ごめんなさい。まだまだ続きます銀行建築シリーズ。残るは宮崎市と鹿児島市から、それぞれ3件ずつ紹介する予定です。その後は大人しく福岡市の建築に戻りますのでご安心を。
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