宮崎信用金庫本店

宮崎信用金庫本店
宮崎県宮崎市橘通東2丁目4−1/1950年代?/鉄筋コンクリート造3階建 ※現存せず
宮崎市編最後にして厳密には銀行建築に非ず、宮崎信用金庫の本店の建物。事業形態こそ違えど同じ金融機関であり、外観も銀行建築のそれに近いのでご紹介します。宮崎市のメインストリート・橘通りに面する3階建の建物と、その奥に建て増しされた7階建+塔屋のビルで構成されており、大通り側のデザインが偶然通りかかった際に目に留まりました。
(追記)建て替えにより2015~16年に解体されました
角地に建つ建物であり、大通りに対して角を浅く切り落とし玄関を設けています。橘通りには両側の歩道に立派な片屋根式アーケードが整備されていますが、それでも全体像が容易に把握できるほどの規模を備えた建物です。建造当初は周囲にそう高い建物もなかったでしょうから、街中においてかなり目に付く存在だったのではないかと思います。
白く塗り込められた外壁が少々のっぺりとした印象ですが、そのぶん1~2階にかけてと3階窓回りに施された凹部が際立っていますね。これはこれで、メリハリが効いていて良いんじゃないでしょうか。
1階から2階まで伸びる柱型には簡略化された柱頭と思わしき造りもあり、柱間に縦長窓を挟んで並ぶ様は戦前の銀行建築を彷彿させます。
玄関回り。
玄関の両脇にはガラスブロックが用いられています。
入口の石段。訪れたのは平日の日中でしたが、シャッターは下りていました。
路地側。銀行の側面にもよく見られる勝手口がありますが、現在は埋められて夜間金庫になっています。
見上げる。モルタル洗い出しの外壁だったら、もう少し古く見えるかもしれませんね。
以上、宮崎信用金庫本店でした。残るは鹿児島市編です。
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